2015年8月9日日曜日

まわり道・・・南郷の資料館で・その5/八戸市・南郷にて

「八戸市南郷歴史民俗資料館」シリーズ・第5弾。 (→第4弾はコチラ)
今度はホーロー看板のハナシである。

この資料館には「昭和の路地」を再現した展示スペースがあって
その壁面に、昔のホーロー看板が貼り付けて展示されているんだよね。
そこで・・・このホーロー看板に書かれている会社や商品は一体何なのか??
ちょっと探ってみたいと思います。

その1. 「サラリン」「オロナイン軟膏」
(→大塚製薬。ちなみに「オロナイン軟膏」は昭和44年に「オロナインH軟膏」に進化、現在に続く。看板のモデルは女優の浪花千栄子。本名の南口キクノ(なんこうきくの)に因んで起用したとか・・) 
「ハイアース」(→大塚製薬グループ・アース製薬。ちなみに看板のモデルは、歌手の水原弘)
「行者丸」(→正確には「赤玉行者丸」。現.大峰堂薬品工業)
「ノーヂ」(→ムヒ本舗)
「ピラニン」(→共栄製薬。会社はすでに無いものの、「ピラニン」名の薬は現在も販売)
その2. 「味の素・白絞油」
(→味の素KK(現.Jオイルミルズ)。「白絞油(しらしめゆ)」は業務用として現在も販売)
「ヱスビーカレー」 (→ヱスビー食品)
「アサヒ横綱・運動靴」 (→現.アサヒコーポレーション)
「キッコーカン味噌・醤油」
(→青森の和田寛食料工業(現.ワダカン)。ちなみに「キッコーマン」のパクリ?と揶揄される事もあるが、この名称は昔から同社が持つ゛登録商標゛である。)
「山火事注意」 (→丸型は林野庁、縦型は青森県で製作した物)
その3. 「さくらフイルム」
(→小西六(現.コニカミノルタ)。のちに「さくらカラー」「コニカカラー」へと発展。)
「カメヤマローソク」(→現.カメヤマ株式会社)
「仁丹ハミガキ」 (→森下仁丹株式会社。)
「大石印學生服」
(→明石被服興業(現.AKASHI S.U.C)。学生服や企業の制服等を手掛けるメーカー)
「東芝のマツダランプ」
(米国・マツダ社(のちに米GE社に吸収)のライセンスを使用して電球を製造していた為、この名前に・・・。尚、「マツダ」の名前は日本語ではなく、宗教のゾロアスター教から由来するとの事。日本の自動車メーカー「マツダ」も社名の由来は同じである(創業者の苗字が松田さんという理由もあるが・・)。しかし「マツダランプ」とは何ら関係は無い)
その3. 「クレオパトラ化粧品」 
(→明化産業株式会社のブランド。主に関西方面で知名度がある)
「メナード高級化粧品」 (→日本メナード化粧品株式会社)
「ライオン石鹸」 (→現.ライオン株式会社)
「ウテナ粉白粉」 (→現.ウテナ化粧品。「粉白粉」→「こなおしろい」と読む)
「庄慶香油」 (→不明??)
その4. 「タカラビール」
(→かつて宝酒造(現.宝ホールディングス)が製造・販売していたビール(1957~1967))
「味の素」 (→味の素KK。「世界の調味料」の宣伝文句も入る)
「森永ドライミルク」 (→森永乳業の幼児用ミルク) 
「高級清酒・観武(かんぶ)」
(→岩手県盛岡市にあった「近三酒造店」の清酒。昭和48年に他の酒造会社と統合し「協業組合・桜顔酒造」となる。)
「銘酒・月の輪」(→岩手県紫波町・月の輪酒造店の清酒。現在も盛業中)
「高級焼酎・ゴードー」
(→合同酒精(現.オエノン・グループ)。今でも主に果実酒用の焼酎として、ラインナップされている。)
調べてみると、今でも盛業中の会社が多かったのはビックリ(*_*)。
たかが看板、されど看板・・・実に奥の深い゛世界゛である。
ホーロー看板に興味のある方、是非一度見てもらいたいなぁ~と思った次第です。

これにて「南郷の資料館」シリーズ、終わります。
(→ご覧になった方、お疲れ様でした)
本日はここまで  2015.6撮影

◎「八戸市南郷歴史民俗資料館」について(※パンフレットより抜粋)
青森県八戸市南郷大字島守字小山田7-1
開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/月曜日(第一月曜日、祝日・振替休日を除く)
    祝日・振替休日の翌日(土日の場合は除く)
    年末年始(12月27日~1月4日)
入館料/一般150円.大学・高校生100円.中・小学生100円。

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